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本の内容
25年前に別れた恋人から突然の連絡が。「あなたの息子が重体です」。日本を代表するコンピュータ開発者の羽嶋は自分に息子がいたことを突然知った。「このまま一度も会うことなく死んでしまうのか…」。奇しくも天才プログラマーとして活躍する息子のデータを巡って、羽嶋は原発建設がからまったハイテク犯罪の壮絶な渦中に巻き込まれていく。
読書感想文&書評
久々に古本屋に行き、偶然この小説を発見し興味を持ったので購入して読んでみました。“サントリーミステリー大賞”という賞を知らなかったけど、その賞の読者賞をとった作品が『イントゥルーダー』だそうです。
というわけで、この小説はミステリであり、天才プログラマーがハイテクのコンピュータを使い、謎にせまるという内容は、僕としては興味のある内容だった。
さて、小説としてどうかというと…。
物語の内容は、主人公の羽嶋が25年前に別れた恋人から突然、その恋人との間に息子がいたことを知らされ、しかも息子が交通事故に遭い重体だという、波乱万丈な出だしで始まる。このつかみの部分は良かったです。
事件の謎自体は“こんなことがあったらヤバイ”という、ある種の“リアリティ”を感じるものですが、謎を追う過程は、予定調和な展開で先がよみ易く、もう少しどんでん返しがあっても良かった気がします。
物語の結末は、謎を追う過程での波乱万丈な展開に比べ、すごく現実的な終わり方で、“世の中こんなものか”という印象。この結末には賛否両論がありそうですね。
読書をしていて印象に残ったのは、登場人物達の会話が、いかにも外国人がしゃべりそうな台詞だったこと。主人公の羽嶋はアメリカにいたことがあるので、すんなりと受け入れることができたが他の登場人物には若干違和感を感じました。
小説全体の感想は、“悪くない”といったところ。コンピュータ系の物語は読むのが苦ではないので、そこに助けられた感じがしました。
最近は、ダビスタDSに読書の時間をとられつつ、それでもBook A GoGo!!!な日々を送るbook-gogoでした。
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本の内容
長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。
読書感想文&書評
重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編―。まさにその名の通りの作品です。娘を殺された親の復讐を描いた作品なので“楽しい”小説ではないですが、物語の完成度が高いので“非常に良い”小説です。
『流星の絆』と同様に文章が非常に読みやすく、物語の展開も退屈な部分はほぼ無いと言っていいですね(いや、“まったくない”と言ってもいい)。
物語の“意外な結末”も、『流星の絆』と同じく、ちょうど良い意外性で、さすが東野圭吾!と心の中で叫んでしまいました。
『さまよう刃』は“社会派サスペンス”ということで売られているが、“社会派”の部分は必要最低限に抑えられていて、基本的には“サスペンス”として読書したほうがいいでしょう。“社会派”として読書をしてしまうと、物語の終わり方に不満があります。
とはいえ、“社会派サスペンス”から“社会派”という言葉は取り除けない小説なので、僕としては「“一応社会派”サスペンス」という感じで読書をしました。
約500ページの読書量でしたが、まったく飽きることなく最後までスラスラと読める作品でしたね。
次に読む本を何にしようか、本屋さんをさまよいながら、今日もBook A GoGo!!!な日々を送るbook-gogoでした。
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本の内容
「復讐を横取りされた。…嘘だろ?」―元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す…。
読書感想文&書評
“グラスホッパー”って、たしか“バッタ”だよな?、と思いつつ読み始めた『グラスホッパー』。本の内容紹介では“分類不能の殺し屋小説”ということだったけど、僕にとっては“気軽に読める殺し屋小説”でした。しかも結構面白かったです。
“気軽に読める殺し屋小説”と感じた理由は、殺し屋ではない元教師の「鈴木」の存在が大きいです。鈴木まで殺し屋だったら“単なる殺し屋小説”で終わっていたと思います。
小説の中に出てくる、極端に言えば“哲学的な考え”まで考慮して読書すると、“気軽に読める小説”でなく“実に奥の深い小説”として読書することもできると思うけど、普段から気軽に読書する僕にとっては、“気軽に読める小説”という位置に収まる小説でした。
この小説にケチをつけるとすれば、自殺専門の殺し屋・鯨の自殺のさせ方でしょうか。「いくらなんでも、それはないんじゃない?」という手法で対象者を自殺させてしまうところが残念といえば残念でしたね。
とはいえ、作品全体としては充分に楽しませてもらいました。なかなかナイスな小説です。
この作品を読み、“グラスホッパー”が“バッタ”という記憶が正しかったことに安心しつつ、Book A GoGo!!!な日々を送るbook-gogoでした。















