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マイクル・クライトン 酒井 昭伸

早川書房 2007-09-07
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本の内容

患者が持つ特別な細胞を使って、莫大な利益を上げた大学病院。離婚訴訟に遺伝子検査を導入する男。ヒトの遺伝子を導入した、ヒトの言葉で会話するチンパンジーとオウム。遺伝子にまつわる様々な学説。遺伝子に関わるいろいろなエピソードをちりばめたマイクル・クライトンの描く未来図とは・・・。

読書感想文&書評

マイクル・クライトンの最新作、『NEXT』。
何かいやな予感がしたから、図書館で借りたけど、
買わなくて良かった・・・思いましたね。

さて、読書感想文。

買わなくて良かったと思った理由は、ずばり、“エンターテイメント”な小説じゃないから。面白いんだけども、小説というより、評論本を小説風にした感じの本ですよ、これは。

小説の構成は、短編小説を“同時に小出しに”みたいな感じで進んでいったから、前半は状況を把握するのに戸惑ったけど、読み進めるにつれて、各パートがつながってきたので、どんどん読めました。

実は、クライトンの前作、『恐怖の存在』も“地球温暖化”に対するクライトンの意見が存分に見て取れる小説だったけど、エンターテイメントとしても良かったし、僕が地球温暖化の知識に興味があったから、とても面白かった。

そう考えると、『NEXT』は“遺伝子に関わる諸問題”がテーマだけど、『恐怖の存在』よりエンターテイメントが大分なくなっているし、僕が遺伝子にあまり興味がないことも重なって、あまりイチオシの小説とは言いがたい。

だけど、小説の完成度はめちゃくちゃ高い。エンターテイメントが大分ないとはいっても、会話のできる鳥や猿と人間とのやり取りは楽しかった。

ここは、さすがマイクル・クライトンですね。

エンターテイメント以外の部分は、マイクル・クライトンの遺伝子に関わる様々な諸問題に対する意見が、おおいに盛り込まれています。どうやら、この部分がアメリカでは絶賛されているらしい。

やっぱり、さすがマイクル・クライトンですね。

次回作には、『ジュラシック・パーク』や『プレイ』のような、エンターテイメントを重視した作品を期待したいです。


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2008/05/25(日) 21:54:17 | A little white rooster
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