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TOP → 『スナッチ』(西澤保彦) 【感想&書評】
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スナッチスナッチ
西澤保彦

光文社 2008-10-22
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あらすじ

22歳だった。次の日、ぼくは53歳になっていた。空白の31年。ぼくは、きみは、ぼくたちは、少しは幸せだったのだろうか。彼を襲ったのは、不条理でやりきれない、人生の黄金期の収奪。あらかじめ失われた、愛しい妻との日々。おぼえのない過去を振り返る彼に、さらなる危険が迫る。

読書感想文&書評

「一番好きなお菓子は何?」と聞かれれば、「コアラのマーチ」と即答する。絶妙な厚みのスナック部分、その中には大好きなチョコレート、一度つまめば落としようのない形。まさにパーフェクト。コアラのマーチなしでは生きていけない。

今回読んだ『スナッチ』は、“ある日を境に突然30年たった”というニュアンスのあらすじが書いてある。この内容文を見たとき、コアラのマーチが30年後も店に陳列されているのか、ふと考えてしまった。しかしまぁ、明日の天気も確率でしか表せないのに、30年後のことなんて誰にも分かるはずがない。そんなことを考えているうちに、この本が気になってきたから、とりあえず読んでみることにした。

物語は1970年代の高知県で始まり、主人公の奈路充生が結婚目前の彼女と待ち合わせしていたが彼女は現れず、別の女性が彼女は来れないと告げに来た。その別の女性と食事をすることになり、食事を終えた後、外に出ると銀色の雨が降ってきて、気付いたときには53歳になっていた―というでだし。

ここから“さあ、いきなり30年経ちました。どんな気持ちなんですか?”という期待感は膨らんだが、その後のストーリー展開は、その期待感を見事に裏切ってくれた。それはなぜか。この小説の正体がミステリ小説だったからだ。

この小説には、突然30年経ってしまった事による喜怒哀楽の表現を期待していた。しかし、実際に読んでみると、いきなり30年経ってしまった原因の“銀色の雨”の正体と、それに絡んだミステリがメインで、あとは1970年代と2000年代の高知県の違いが語ってあるくらい。主人公の喜怒哀楽はあまり語られていない。

どうせ読むなら、あらかじめミステリ小説と分かって読みたい一冊だった。今度からは本のあらすじをもっとよく見てから本を読まないとダメだなぁ…。

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西澤保彦の初期作品はSF設定を取り入れた本格ミステリーという体裁のものが多く、そのSF設定もどことなくふざけたものが多いため、スチャラカSFというジャンル分け?されたりとしていたわけであり、SF小説をメインに読まない私としては非常に目新しく感じ、特異な...
2009/04/08(水) 21:07:03 | 地下室で手記
コメント
この記事へのコメント
はじめまして!
私も読みました。
おもしろいですよね。
明日もきます。
2009/04/10(金) 21:57 | URL | y,u #-[ 編集]
心情描写を中心に読まれたいのでしたら
同じような設定で、北村 薫の「リセット」をお勧めします。
主人公は学生から教師に、少女から母にと立場も変わり、とまどいながらも生活を受け入れようという心の動きを細やかな筆致で描き出しています。
2009/04/28(火) 17:22 | URL | なつめ #-[ 編集]
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