Book A GoGo!!! ~本の読書感想&書評ブログ~

TOP → 『プリンセス・トヨトミ』(万城目学) 【感想&書評】
■ 目次

読了本の一覧表

作家の一覧表

■ まとめ

“このミス”大賞一覧表

ダンブラウンの小説を読む!

本屋大賞の一覧表

■ お知らせ

相互リンク募集中!

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
万城目学

文藝春秋 2009-02-26
売り上げランキング : 361
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る

あらすじ

このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。

読書感想文&書評

祖母の家にオレオレ詐欺の電話がかかってきたことがある。明らかにオッサンの声だったと聞いた。ちなみに私の声はお兄さんである。祖母は機転の利く人間だが、その才能を発揮するまでもなく一蹴したらしい。電話の主はよほどお金に困っていたのだろう。もしかしたら、金正日だったかもしれない。

しかし、そんなオレオレ詐欺をやっている輩には『プリンセス・トヨトミ』を読んでもらっては困る。おそらく詐欺の成功率が上がってしまうからだ。

なにせ、日本の中に“大阪国”という国が密かに存在しているという、到底ありえない設定を、「もしかしたら本当かもね」と、つい思ってしまう。かなり緻密にストーリーを考えないと、これほどの完成度にはならない。

この完成度の高さの、その最たる部分は第四章にある。“大阪国”の成り立ちを、実際の歴史に絶妙なフィクションを織り交ぜて語り、さらには“大阪国”があることで現在の大阪人の気質が出来上がったという、“さもありなん”な解釈まで披露している。小説で語られるハッタリも、ここまで素晴らしいとアッパレである。

第四章を過ぎれば、後はもう楽しさ全開のストーリーが待っている。第四章より前の部分も当然面白い。個人的には、登場人物の個性や行動、やりとりが『鹿男あをによし』よりも楽しかったし、ストーリーの出来具合にも文句のつけようがないと思う。

おそらく、2009年マイベストブック・ベスト5には入るだろう。これからは、万城目学の新作は無条件で買うことにしよう。

関連ページ

本ブログランキング

トラックバック
トラックバックURL
http://blogbookreview.blog70.fc2.com/tb.php/59-73157069
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
トラックバック記事
本ネタ、ためちゃいました。 感想文自体は、読んで比較的すぐ書いてあったのですが。 今日は全部UPしちゃいましょ。 先月末に発売されたこの本、図書館での順番待ちを長々することもなく早々と読めました。 図書館からも貸してもらい(たぶん1番)、ばななさん
2009/04/16(木) 22:09:53 | ここから
五月末日、大阪が全停止した。鍵となったのは、 会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った少年少女だった―。 調査官は豪...
2009/04/17(金) 02:07:02 | 粋な提案
「プリンセス・トヨトミ」万城目学 文藝春秋社(初出別冊文藝春秋2008年1月号~2009年1月号) あの、万城目学「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」に続く関西三部作のラストはタイトルからして不可思議。鹿男は奈良、ホルモーが京都で今回は大阪。さてさてどうなることや...
2009/04/17(金) 13:15:41 | ふるちんの「頭の中は魑魅魍魎」
プリンセス・トヨトミクチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2009/2/26) # ISBN-10: 416327880X 評価:88点 大阪の男のバカさ加減をしっかり書いてくれていて、読んでいてうれしくなった。 徳川が作り直した大阪城の下に、隠れるように作りあげられた大阪人のた
2009/11/28(土) 01:02:03 | デコ親父はいつも減量中
管理人の承認後に表示されます
2010/07/29(木) 11:47:00 |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
コメント:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

/ Login 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。